お気に入りのカップと、これからの器選び
私は栃木県の益子町が好きで、これまで何度も足を運んできました。
そのたびに、気に入ったカップやお皿をひとつずつ購入するのが楽しみでした。
その中でも特にお気に入りなのが、桜をモチーフにした取っ手のないカップです。
日本茶にもコーヒーにもよく合う、素朴でやさしい雰囲気の器。通りすがりの小さなお店でとても気に入って4客購入しました。
最初は来客用として使っていましたが、いつの間にか1客を自分専用にしてしまいました。
カップの上にドリッパーをのせて、ゆっくりとコーヒーを淹れる時間。当時、それは、忙しい毎日の中でほっと一息つける、私にとって大切な時間でした。
団地へ引っ越すとき、このカップを2客持ってきました。
「いつか子どもが遊びに来たら、一緒にコーヒーを飲もう。」
そんな小さな期待を込めての2客です。
でも現実は、「遠いからなかなかねー」と言われ、来てくれません。少し寂しいけれど、しょうがないですね。
ほかにも、路上で作品を販売していた若い作家さんから買ったお皿も気に入って4枚購入しました。ところが、そのうち3枚は割れてしまい、今では1枚だけが残っています。
……ちなみに、割ったのは毎回夫でした(笑)。
今、手元にある器は、数は少ないです。上記のカップとお皿、江ノ島神社の下にある陶器屋さんで購入したお茶碗、信楽焼のお猪口、鳥獣戯画のカエルが描かれたお気に入りのお猪口は母からのプレゼントでした。そして、引っ越しの際に急いで買いそろえた普段使いのお皿や丼があります。
こうして振り返ると、器にはその時々の思い出が詰まっています。
だからこれからは、数を増やすのではなく、本当に「好き」と思えるものを少しずつ迎え入れたいと考えています。
お気に入りの器で食事をし、お気に入りのカップでコーヒーを飲む。
そんな小さな小さな幸せを積み重ねながら、自分らしい暮らしを、ゆっくり育てていこうと思っています。

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